記者:まんがアクセスを知ったのはいつごろですか?
かに:えっと、そうですね。僕はけっこう昔からここ(まんがアクセス)をよく見てたんですよ。
多分出来てから1年も経ってないぐらいじゃないですか?
その時から「描いてみたいなぁ」ってちょっと思ってたんですけど、
まあ、忙しかったと言うか、なんと言うか(笑)
インターネットを始めて1〜2年くらいですからね。
その時は思っていただけなんですが。
記者:では、投稿するきっかけになったのは?
かに:色々な人の作品を見てると、「ああ、ここのオチはこうしたほうがいいな」とか
「絵はうまいのにネタがちょっとねぇ」なんて生意気にも感じてたんですよ(笑)
そつがないと言えばそれまでなんですけどね。ただ僕的にはあまり納得はいかない(笑)
それならいっその事自分で描いちゃえばいい、という事がきっかけかな。
まあ、最近は僕もホームページとかでネット上でもわりと活動的だから
わりと抵抗感というか、そういうのも無くなってきてますからね。
記者:で、描いてみてどうでしたか?
かに:んー、やっぱり難しい(笑)
アイデアのほうはけっこう自画自賛できるくらいの物が出来てるんだけど
肝心の絵のほうがねぇ・・・(苦笑)
イラストとかキャラクター程度ならそれなりに自信はあるんだけど、
ああいった一つのストーリー形式の絵となると、まったくノウハウがないんですよ。
それに僕は人間を描くのが苦手という致命的欠点があるので(笑)
記者:どうして人間を描くのが苦手なんですか?
かに:昔から描いた事があまりなかったから(笑)
いや、ロボットとかそういう系統は好きでよく描いてたんだけね。
それに、絵自体は嫌いじゃないし。
記者:絵に関しては苦手だと?
かに:ええ、下手の横好きですから(笑)
それでも描いていれば慣れてくるとは思うんですけどね。
僕は最近はまんがとか読まなくなってきてますし
よく読むものと言ったらまんがアクセスの作品ぐらいです(笑)
やっぱり読まないとだめですよね(苦笑)
記者:絵を描くときにまんがは参考にしているんですか?
かに:ええ、今はですね。
昔は、あまり参考にしないっていうか、特定の人の作品ばかりで勉強すると
絵がその人の感じになっちゃって、個性が無くなると思っていたんですよ。
僕は個性を大事にしてますから。
でも、やっぱり先生は必要ですよね。それに基礎的な部分の勉強にとどめておけば
個性がなくなる事もないと考えるようになりましたし。
記者:で、個性のほうは表現できましたか?
かに:んーー。下手という意味ではできたのかな(笑)
やっぱり内容を表現出来るだけの絵心がないというのはつらいです。
まんがならビジュアル的に僕の作品を見てもらえるかと思ったんですが・・・
絵があったほうがわかりやすいですしね。
よく小説とかで、挿し絵が描いてないほうがその人の想像力が膨らんでいいっていう話を聞きますよね。
ある意味でそれとは対極・・・と言えるか言えないかはわからないけど
僕の場合は、僕の考えとかをそのまま受け止めて、それに対して考えてほしいんです。
だからより分かりやすく伝えないといけないんですよ。
それで、まんがなんですよね。
ちょっとよく分かりませんか?(苦笑)
記者:かに会長はまんがを掲載しているページのデザインにも凝ってますよね。
かに:まあ、センスがいいか悪いかは別にしてね(苦笑)
絵心がないのを補うというかなんというか・・・(笑)
本当はまんが一本で勝負できればいいんですけど
ああやってページに色々と小細工したりするのが
僕のスタイルですから、それは分かって欲しいと思うんです。
記者:そういう意味ではほかの作家さんとだいぶ雰囲気が違いますね。
かに:ええ、それは結果的に良かったと思います。
僕の中の重要なファクターとして「他人との差別化」があるんですよ。
今回はそれが見事に実行されていると思っています。
これは僕の考えなんですが、ネット上には本当に様々な趣味趣向を持った人がいるでしょ。
僕はその中のごく一部の人によく理解してもらえばいい。そう思ってるんです。
まあ、本音を言えば大勢の人に理解してもらえるのが一番なんでしょうけど(笑)
これだけネットが成熟して、多種多様な情報が飛び交ってる現在だからこそ、
より個性的にであるほうがいいと思うんです。そうでなければだれも見てくれない。
それが僕の持論です(笑)
あ、ちょっと脱線しちゃいましたね(汗)
記者:でも、かに会長はご自分のホームページを持っていますよね。なぜまんがアクセスなんですか?
かに:それは、大勢の人が見てくれるからですよ。
興味を持つ、持たない以前に作品の事を知らなければ意味がないでしょ。
ここなら大勢のお客さんがいますし、一人くらいは僕と共感してくれる人がいるかなってね(笑)
自分のホームページに客があまり来ないというのが一番の問題かもしれませんが(汗)
記者:前回は作品の一部が問題になりましたよね。
かに:ええ(汗)気を付けてはいたんですが・・・
より多くの人の目に止まるものですから、
著作権とかの事、もうちょっと自覚しないといけないですよね。
記者:個性は分かるのですが、ちょっと趣味に走りすぎてる傾向があるんじゃないですか?
かに:いや、それを言われるとねぇ(汗)
実の事を言うと、これらの作品は僕の中では「実験」なんですよ。
ここって利害関係とかほとんどないでしょ。よほどひどい事しない限りはね。
だからこそより大きな「公開実験」が出来るんですよ。
ただ、客の反応がないので成功か失敗かは分からないんですが(笑)
記者:これらの作品は実験なのですか?
かに:あくまで僕のポジションとしてですから。
色々な事をやっているという意味で「実験」と呼んでいます。
記者:では、実際の作品と呼べるものはいつごろ完成する予定ですか?
かに:いや、あくまで実験というのは僕の中だけですから(汗)
僕が完成したと感じたらその時点で完成なんですよ(笑)
記者:今後の抱負とかはありますか?
かに:特にはないでんですが、やっぱり自分の中で納得のいく作品を仕上げるというのが抱負ですかね。
記者:まだ納得されてないんですか?
かに:ええ、10%も出してない気がしてね(笑)
もちろん本気で作ってますよ。
記者:早く納得のいく作品が出来るのが楽しみですね。
かに:苦労も多いですけどね(笑)
記者:今回はお忙しい最中にインタビューに応じてもらえてありがとうございました。
かに:いえいえ、いつでもどうぞ。わりと暇ですから(笑)
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