特集企画!「K_Takeに聞け」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
新企画「○○に聞け」は、ある一人の作家に焦点をあてて特集するもので、作家インタビュー「キャラクター誕生秘話」・討論会「○○のまんがを語れ」・コラボ表紙の3つの企画からなります。 第一回の今回は、まんがアクセスでもっとも連載開始が古い作家の一人ということで、K_Take さんに焦点をあてました。 作家インタビュー「なっちゃん誕生秘話」ごあいさつ前略。いかがお過ごしでしょうか。最初に、この構想を聞いたときは、正直私は戸惑いました。 なぜならば、なっちゃん誕生秘話は、需要の有無は別として、 本一冊書けそうなほどのエピソードがあるからです。 浦野夏樹の生い立ちは、そのまま、私の創作活動(?)の歴史です。 3つのキャラクターを合成して、製作された話は、以前話したとおりであるが、 この話を聞いたときに真っ先に思いつくであろう「単に3つの案を混ぜた」わけではなく、 それぞれ別の生い立ちを歩んできたキャラクターを合わせたのです。 ちなみに、K_Takeのキャラクター誕生秘話でしたら、 たとえば「桜木友江誕生秘話」でしたら、4コマひとつで完結します。 (それは余り面白くないが・・・) しかし、今回「なっちゃん」名指しで、逃げ道がないので、観念いたします。 きのさん、うおつぐさん、男気狼さん、ゆうさん。 今回の、あなた方の作品で、私は腹を決めることとしました。 ありがとうごさいます。 この場を借りて、お礼申し上げます。 序章なっちゃんの生みの親は、2系統なのです。その事情は、以下のとおりです。私のもともとの活動に由来するのですが、「仲間内で創作話を交換し合う」と言うものと、 「パソコン通信を通じていろいろな方とやり取りするシステムの構築」と言うものがありました。 もう長らく活動らしいことをしていなかったので、かつて自分でやったことにも関わらず、 存在すら忘れていましたが、手持ちの経歴をあさったところ、それらしきものが見つかり、 前者が「電子ストーリー製作課」、後者が「電気実験課」でした。 第1章 各キャラクターたちの生い立ち1つ目の元キャラクターの生い立ち--------------製作「電気実験課」1989年 標準1号を使用したキャラクター、なっちゃん(坂東菜津子)として産声を上げる。 このときの当初の設定年齢は16歳。 1991年 なっちゃんの職業は幼稚園の保母さん(設定変更され25歳。ただしうろ覚え)となる。 1992年 標準1号の雛形自体が更新され、連動してなっちゃんもシェープアップ 1993年 姫ちゃんのリボンに現を抜かされ、標準1号自体が忘れられる。 (明文化された資料は現存せず) 2つ目の元キャラクターの生い立ち--------------製作「電気実験課」 1994年 「デンセツのなっちゃん」のストーリー上の初舞台、「ウラノ電気店」が登場。 そこの看板娘が、うわさの存在となる。 (キャラクターそのものは登場しなかったので、デザインなどは無し) ちなみに、その話で主人公は、この「ウラノ電気店」で旧式のビデオデッキなど怪しい電気製品を多数買い、 以下のやり取りをした。 相方 「一体どこでそんな買い物を?」 主人公 「ウラノ電気店で買った」 相方 「何、裏の電気店? やくざがらみとか?」 主人公 「イヤ。そういう名前の電気屋さん。ちなみに、位置は、うちの裏。」 この電気店は、このエピソードのほかに、もう一度出て、主人公はタイムマシンを修理するための部品を、 この店で購入しました。つまり上記は伏線であり、物語の進行で重要な存在となったのです。 (残念ながら、上記同様現存せず) 3つ目の元キャラクターの生い立ち--------------製作「電子ストーリー製作課」 1995年 飯田夏樹が、隣の電子ストーリー製作課で誕生。ライバルとなる。(夏樹争い) 1996年 飯田夏樹のスタイル発表。元ネタは標準1号でありながら、徹底的な最適化で、唖然とする。 1997年 飯田夏樹、頓挫。スタイルが良すぎた事が災いし、ろくな役回りが回らなかったらしい。 電子ストーリー製作課は、名前すら忘れ去られる。事実上、わが電気実験課の勝ちとなる。 (メモ程度のものは現存し、現在の「デンセツのなっちゃん」では、このキャラクターデザインを踏襲している) 第2章 再構成した背景と事情「電子ストーリー製作課」では、オンライン化するまでワープロデータファイルをFDベースで交換をしており、交換の手続きが煩雑な上、物理破壊の事故もあったことから、オンライン化が待たれていました。 「電気実験課」の方では、「電話料金を安くする」と言う、まったく別の事情で、オンライン化(*1)を企てていました。 この野望の詳細については、なっちゃん誕生の本筋から外れるので、割愛します。 しかし、このオンラインシステムの2回の強引過ぎるシステム変更が、なっちゃんの運命に影響を与えました。 1度目のISDN化(1997年初頭)では「電子ストーリー製作課」は何とか存続し、まだ可能性はありましたが、 2度目のインターネット化(1998年11月)では、メンバーの就職などの事情も重なり、「飯田夏樹」の活躍の目処は、 完全に消えました。 その後、1999年暮に、上記3つを合成したキャラクターを、「在庫整理」の理由で作成しました。 何しろ消え行く財産の整理ですから、野望とか希望とかの欠片もなく、 「いつか活躍する日が来るといいですね(*2)。」 と言いつつ定義した覚えがあります。 作成したキャラクターは、(2000年の年賀状キャラ)として使用しました。 その事情をネタにしたマンガは、以下です。 ウラノちゃん誕生秘話----(初出:2000.04.23) 第3章 なっちゃんの名付け親「デンセツのなっちゃん」の前身「うらのなっちゃん」では、当初「なっちゃん」ではなく、「ウラノちゃん」と読んでいました。 これは、「やはり普通は苗字に、「ちゃん付け」だろう」と言う考えに沿ったためと、 もともとの「なっちゃん(坂東菜津子or飯田夏樹)」に遠慮したためによるものでした。 しかし、当時マンガアクセスで友達付き合いしていた XALさんが、掲示板上で 「なっちゃん」と呼んだ事がきっかけで、そのまま定着しました。 したがって、なっちゃんの名付け親は、XALさんです。 第4章 なっちゃんの相方についてモモちゃんは、「うらのなっちゃん」で登場したキャラクターです。一方、真理ちゃんは、上記「在庫整理」の一環で踏襲されたキャラクターです。 どちらも、なっちゃんと、深い(深すぎる?!)付き合いをしています。 前者は共同生活。後者は近所に住んでいて事あるごとに遊びに来るのです。 このまま展開させると、「女性3人の三角関係」も、発生しそうですが、 そうならないのは、この2人が、混乱による行き違いで引き離され、 それぞれいわゆるパラレルワールドの住人となっているためです。 物語の設定として「それはあまりにひどい」ので、 「互いに面識がない」と言う程度の方向に調整修正中です。 第5章 想像しうる最強(最凶?)キャラせっかく公開するならば、「想像しうる最強キャラに」と言うことで、「在庫整理」で作成した後、設定の調整がなされました。 学級の中で、なるべく年上で、しかも落ち着いた頃と言う理由と、「夏にちなむ直近の日」と言う理由で、 立夏(5月6日)に誕生日となりました。 ちなみに、兄は、3月3日(桃の節句)です。そのネタは、ここでは割愛します。 顔の大きさを22センチとして、8頭身としたとき、この身長となりました。 ちなみに脚の長さは、88センチです。 この体型は、上記の飯田夏樹から踏襲されました。 行動パターンなどのモデルにした方で、ほとんどの方がB型でしたので、そのままB型と成りました。 設定当時、K_Takeの血液型が不明でしたので、自分の血液型にあわせたわけではありませんが、 奇しくも、私の血液型と一致していました。 兄は、常識的過ぎであり、どことなく頼りない性格です。 端的に言えば、なっちゃんと正反対です。 ちなみに家族の血液型は、父AB型 母O型 兄A型なので、家族内で血液型をコンプリートしています。 その他、話に出ていない設定が8割近くあるので、いずれ作中で紹介します。 第6章 K_Takeマンガで吹き出しがない理由もともと「マンガを描く」理由で絵を描いていたわけでなく、「ワンポイント」や「説明に対するカット」の理由で絵を描いていました。 他にも、プログラムでマンガを作成する構想があったとか、BBSみたいなもので一般の方が作成しやすくするとか、 の構想があり、いわゆるマンガと異なるレイアウト形式と成りました。 今のところ、「読みにくい」と言うクレームはあまりないようですが、吹き出しをつける構想は、なくはありません。 おまけ 新横浜鉄道についてもともとは「恵理奈ちゃんは魔法使い」で、恵理奈ちゃんの魔法の餌食になるだけの通学路線でしたが、茶色でレトロな車両と言う設定となったところで、一気にやる気が炎上して、大暴走。 そして、独立した話となりました。 茶色(セピアマルーン)に、真鍮板打ち抜きの車両番号と社章が付いています。 なっちゃんとの関係ですが、なっちゃんは普段使いませんが、この鉄道会社の社長と個人的な友達です。 *1 K-Take.netの前身となりました。今はドメインで残っています。 *2 〜だといいですね。---- 当時、ほとんど希望のないものに対して掛けていた言葉 討論会「K_Takeのまんがを語れ」このコーナーは、「K_Takeのまんが」(デンセツのなっちゃん)について、その作品の印象を、各作家さんに語っていただくというものです。
コラボ表紙今号の表紙は、デンセツのなっちゃんのなっちゃんを、きのさんに描いていただきました。 バックナンバー他
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